2021年度コンペティション作品について

 

今回は「オーケストラ部門」「電子音響音楽部門」「ボーカル曲部門」の3部門に分けて課題が提示されました。

課題内容は以下の通りです。

 

1,オーケストラ部門

 

テーマ:「オリンピックの開会式をイメージした、ブラスを基調としたオーケストラ曲」

 

概要:ジョン・ウイリアムズ作曲のサモン・ザ・ヒーローを参考にして、規制の編成(3管編成など)にとらわれずに管楽器を使用しても良い。スコアとライナーノートを必ず提出すること。ライナーノートには、使用した音源と機材を必ず記すこと。

 

 

2,電子音響音楽部門

 

テーマ:「音を聴いている場所自体が変化する表現」

 

概要:2分~5分の中で、「その音・音楽・音響を聴いている場所」が変化したことを聴覚的に感じさせる作品(ホールから通路に出た、家から庭に出た、など)。例えば何らかの屋内の場所(部屋、教室、店、ライブハウス、架空の屋内など自由に設定)にいることを聴き手に想像させる音楽、音響から、途中で屋外に出たことが分かるなど、アンビエンスの変化を感じさせること。回数は一回以上。

アンビエンスの変化の参考例)

Bjork - There's more to life than this (recorded live at the milk bar toilets)  1分半ごろの空間変化など

https://www.youtube.com/watch?v=PF_k6mIw9w0

 

電子音響作品について:録音された現実音・具体音を一つ以上含むステレオの電子音響音楽作品として仕上げる。素材音は自分で録音したものかフリーの現実音素材を使用しても構わない。 映像付き音響作品について:上記のテーマを、映像と電子音響によって何らかの形で表現したもの。電子音響の部分は、上記電子音響作品と同じ条件が適用される。

 

 

3,ボーカル曲部門

 

テーマ:「オリンピックやワールドカップなどの競技・球技大会のメインテーマソング」

 

概要:Vocalは女性を想定。音域はmid2A~hiB(1オクターブと長2度)までを基本とし、hiC~hiDを計3回(ただし連続させることは禁止)まで使用可能とする。 歌詞についてはサビの出だしを必ず「A、I、E」のどれかの母音と無声子音を組み合わせた文字から始め、歌詞全体では以下の手法をそれぞれ1回以上用いること。

 

・倒置法による強調

・漸層法による強調

・擬人法による感情または情景の描写

 

アレンジについてはオブリガートを以下の計4つ以上の楽器にそれぞれ異なる箇所で担当させること。

 

・Electric Guitar または Synth Lead(いずれか必須)

・Electric Bass または Synth Bass(いずれか必須)

・String Section または Synth Strings(いずれか必須)

・自由選択楽器(上記6つ以外の楽器・音色から1つ以上、自由に選んで良い)

 

イントロから1番サビ終わりまでで1分30秒〜2分00秒、かつフル尺4分00秒以上の楽曲であること。コードと歌詞を記載したメロディ譜とライナーノートを必ず提出し、ライナーノートには使用した音源、機材、与えられた条件を満たした箇所を必ず記すこと。Vocalトラックに関してはガイドメロディーでもVocaloidなどでも構わないが、生歌が録音されたものや表現力の優れた打ち込みの場合にはその点も評価する。ミキシングの完成度や打ち込み・演奏の表現力も評価対象とする。提出の際には24bit, 48kHz, 2chのWAVファイルまたはAIFFファイルで提出すること。

 

 

オーケストラ部門(50音順)

電子音響音楽部門(50音順)

ボーカル曲部門(50音順)