ライナーノート:
今回のテーマ「オリンピックやワールドカップなどの競技。球技大会のメインテーマソング」をもとに私は、かっこいいファイトソングよりも、表彰式で流れるバラード曲を目 指しました。オリンピックと聞いてイメージしたのは「戦い」「強さ」でしたが、それを 意識しすぎないほうがいいのではと考えました。
この曲では、サビの音階が後半になるごとに半音ずつ転調しながら上がっていくこと で、練習の度の成⻑を表現しました。また、サビの最初の音を⻑くすることで、みんなが 優勝を目指す真っ直ぐな様子、力強さを強調しました。
しかし、強さを含んだ明るい旋律に対し、歌詞は辛さを強調することで起こる対比が面 白いと考え、歌詞には悲しい感情を含むワードを多く使用しました。全体では、子供が親 から独り立ちする様子を表していますが、世界大会を目指すような選手にはたくさんの試 練があるだろうと考え、旅立ちというよりも死別をイメージした歌詞にしました。また、 2番においてサンダルを主人公に見立てて、親の小言を懐かしく思う感情を表していま す。ここで、靴を一つ一つ手に取っている場面、題名にもある靴を揃える場面を強調した いことに加え、一つ一つ靴を丁寧に扱えていた過去を、漸層法を用いて強調しています。 さらに2番のサビでは、主人公が昔は揃えていた靴も揃えられないくらい疲弊している様 子を「揃わない靴」で表現しました。3番の初めからサビにかけて、「アレンジまで考え て気づく見える明日」という歌詞は、「アレンジまで考えてから、明日が見えていること に気づく」を体言止めと倒置法を用いて表現することで、気づいたら明日が見えていたこ とを強調しています。
この曲で使用した音源は、
・HALion SONIC SE3
・Mini Grand(M-Audio付属) の二つ。
使用した機材は、
・M-Audio KeyStation61 MK3 です。 音源を二つにわけたのは、Pianoの音をもっと際立たせたいと思ったからです。大会にお いて、個々が助け合っている様子を表すために、3番のサビでボーカルの主旋律・Synth LeadとPianoの副旋律を掛け合いになるように配置しました。ここでの副旋律が消えてし まわないように、気をつけて音を合わせました。
最後にオブリガードの箇所について、1番のAメロ・サビでSynth Strings、2番のAメロで Electric Bass、サビでSynth Lead、3番でPianoの音源を用いて行いました。隙間を埋める ような感覚で、主旋律を追って繰り返しました。
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